- 株価換算係数では組み入れ時のウエートが1%以内となるよう設定
株価水準が高い「値がさ株」が
日経平均株価に採用される可能性が高まっている。
組み入れイベント
接近時には
↓
株価下支え要因となりそうだ。
10日、
日経平均の
算出要領と
銘柄選定基準の
一部変更を検討している
と発表した。
株価水準調整に用いていた
「みなし額面」
を
「株価換算係数」
に改めて→係数は原則→1とする。
同時に
「採用銘柄の株価水準が著しく高い場合、
市場への影響を抑える」
狙いで
↓
係数を0.1-0.9に設定、
組み入れ時のウエートが1%以内になるようにする。
新ルールは2021年10月の定期見直しから適用する。
指数インパクトが大きくなることや
銘柄入れ替えの際の売買影響が大きくなることから、
↓
過去の銘柄入れ替えの際には
↓
クオンツアナリストが
何度も候補として挙げながら、
採用されなかった経緯がある。
株価換算係数下のルール改定では、
↓
指数構成比から
逆に
係数が決められる
とともに、
日経500指数と
連動しなくなるため、
↓
「現在日経平均に未採用の値がさ株は、
指数に採用されやすくなる
ことが予想される」
と分析。
特に
日経平均採用銘柄で
銘柄数が不足している消費セクターにおいて、
任天堂が注目されるとした。
同氏によると、
↓
各セクターで
「消費」で任天堂やZOZO、
「素材」でユニ・チャームや日本ペイントホールディングスなどがある。
株価算定係数を基に
試算したところによると、
↓
同氏が
過去に
日経平均の採用候補として挙げたことがある
任天堂と村田製
の推定買いインパクト
(買い入れ株数/1日平均売買高)
はそれぞれ2.73日と9.14日。
一方、
同時に公表された「想定問答集」には、
既存銘柄の株価換算係数は
↓
調整しない
↓
ことも明らかにした。
東海東京調査センターの
鈴木誠一マーケットアナリストは
↓
現在のままでは
指数影響度が大きいファーストリテイリングのウエートトップ状況は変わらない
↓
として、
「このルールを導入したところで
既存の225の位置付けは変わらない。
苦肉の策ではある」
と述べた。
日経新聞では
今回の見直しについて、
↓
6月13日を期限として
意見を募集する。
↓
大和証の橋本氏は
↓
コンサルテーション結果を踏まえた上で
↓
ルールが見直される可能性がある
↓
とし、昨年のコンサルテーションでは
↓
期限の1週間後に結果が公表されていた
↓
という。
11日の東京株市場では
任天堂株が底堅く推移している。