一目均衡表 応用
一目均衡表には、
↓
時間論、波動論、水準論
↓
というものがあります。
⭕️時間論⭕️
時間論で基本となるのが
↓
「基本数値」
↓
という考え方です。
テクニカル分析の世界では
いろいろな数字が登場します。
例えば、
移動平均線では、
5、10、20
や
6、13、26
といった数字が出てきます。
また、
フィボナッチでは
3、5、8、13、21
といった数字とともに
0.618
という数字が出てきます。
そして、
ここでご案内する一目均衡表には
「基本数値」
と呼ばれる数字があります。
9・17・26の3つは単純基本数値と言います。
9を2倍して1を引いたものが17、
同様に
9を3倍して2を引いて26になります。
数字を引く理由としましては、
↓
例えば
↓
9日上げて9日下げた場合、
↓
最初の安値から高値を9日と数え、
↓
高値から最後の安値を9日と数えます。
高値は同じ日を二度数えているため、
↓
重複した分1日を引きます。
この単純基本数値に組み合わせる数値として
33・42・52・65・76
があり、
これらは複合数値と言います。
⭕️相場における基本数値⭕️
9を一節、
17を二節、
26を三節としており、
また、
三節は一期とされています。
三期で一巡(=76)、
三巡で一環(=226)、
三環で一巡環(=676)です。
上昇相場:
最初の一波動を一節(9日)、
中間の押し目と最後の一波動と大底からの一波動を二節(17日)を基本数値とされています。
波動は
長くても129日か172日で転換する
と考えられています。
下落相場:
第一波動を33日とし、
一節、二節は一時的な止まり値や中間の戻り値で出現することが多い
とされています。
対等数値:
また、
基本数値ではないのですが、
「対等数値」という考え方があります。
過去の変化日
と
変化日に要した期間
が
次の変化日の目安になる
というものです。
この点を「日柄」と呼びます。
実は、
私が
投信会社でファンドマネージャーをしていた頃の上司だった部長が
↓
一目山人の弟子だったのです。
「土曜日の午後に一目山人の家に集まり、勉強した」
とよく聞かされました。
その部長は
↓
「一目均衡表で大事なのは
時間の考え方である」
↓
と言って、
↓
この対等数値の考え方を教えてくれました。
この対等数値は
↓
前述した基本数値の数字にこだわる必要は
↓
ありません。
過去の変化日から要した日数を勘定すればいいのです。
⭕️波動論
一目均衡表の根本原理の一つである基本波動は3つあります。
上げだけ、下げだけの「I波動」
上げ下げ、下げ上げの「V波動」
上げ下げ上げ、下げ上げ下げの「N波動」
I波動、V波動が繰り返され、
↓
最終的にはN波動になります。
上昇し始めた価格は、
↓
N波動を完成するまでは
↓
下降に転じることはなく、
↓
下降し始めた価格は
↓
N波動を完成するまでは
↓
上昇に転じない
という考え方です。
⭕️水準論⭕️
水準論は
値幅観測論とも言われており、
↓
目標値を計算するとき
↓
に使われます。
代表的なのは4種類です。
V計算値
B+(B-C)
BからCへの押した分の倍上昇する
N計算値
C+(B-A)
AからBへ上昇した後のボトムCから同じだけ上昇する
E計算値
B+(B-A)
AからBへ上昇しCまで押した後、AからBの上昇分だけBに乗せる。
NT計算値
C+(C-A)
AからBへ上昇しCまで押した後、AとCの幅だけCに乗せる。
上図は味の素(2802)の2009年10月12日からの週足(約3年)です。
A:776円
B:955円
C:755円
D:871円
E:753円
F:953円
G:729円
H:1014円
I:847円
J:1242円
時間論の観点から、
日柄にて対等数値をチェックしてみると、
↓
高値Bから高値D点までが31日、
高値Dから高値Fまでが30日と対等。
また
高値Dから安値Gまでが33日、
安値Gから安値Iまでが34日
と、
ほぼ対等となっていることがわかります。
次に水準論の観点から分析してみましょう。