一目均衡表
一目均衡表の世界では、
転換線が基準線を下から上に突き抜けるときを「好転」、
逆に上から下に突き抜けるときのことを「逆転」と呼んでいます。
好転は
相場が強気相場になった、
逆転は
相場が弱気相場になった、
ということになります。
また、
先行スパン1と先行スパン2との間に構成されるものを「雲」と呼んでいます。
この雲は
株価の抵抗帯になったり支持帯になったりします。
私はこの点を、
株価を飛行機、先行スパンを雲にみたて、飛行機と雲の関係で説明します。
飛行機が
雲の上にいるときは
高度が下がってきても
雲がクッションのように支持してくれるし、
飛行機が雲の下にいるときは
上に上昇しようにも
雲が覆いかぶさって抵抗帯になるのです。
すなわち、
↓
株価が
雲よりも上にいるときは
上昇基調、
株価が
雲より下にいるときは
下落基調
と見て取ることができるのです。
雲の中に飛行機が入ると、
雲の上限で跳ね返され、
雲の下限でも跳ね返されます。
つまり、
雲の中でもがくような形になります。
つまり、
株価が雲よりも上にあるときは、
雲は支持帯として上昇トレンドを表わし、
株価が雲よりも下にあるときは、
雲は抵抗帯として下降トレンドを表わすのです。
また、
雲は先行スパン1と先行スパン2の計算が基になっています。
先行スパン1と先行スパン2を比べると
先行スパン1の方が
短期の動きを表わしますので、
↓
先行スパン1の方が現物の株価の動きに近づきます。
ですので、
通常、
上昇相場で
株価が雲の上にいるときの雲は
雲の上限が先行スパン1、
下限が先行スパン2になります。
調整的な下落があった場合には
先行スパン1、
つまり、
雲の上限で止まる可能性があるのです。
下落相場の時に
株価が雲の下にいるときの雲の
上限は先行スパン2、
下限が先行スパン1になります。
ですから、
上昇相場でも
先行スパン1が
雲の下限を形成しているとき
上昇力は強いものではないし、
下落相場で
先行スパン1が
雲の上限を形成しているときの
下落圧力は強いものではないのです。
遅行スパンは
当日の終値を26日前にさかのぼって記入します。
つまり
26日前の株価と当日の株価を比較することになります。
当日の株価が26日の前の株価よりも高いときは
26日前にその株を購入した人は、
現在、利食える
(売却して利益を出すことができる)水準になっていることを
意味しますので
↓
相場が強い状態を示します。
逆に
当日の値段が26日前よりも安いときは
↓
利食える水準にないのですから、
↓
相場が弱い状態を示します。
となると、
↓
遅行スパンが26日前の株価を上回る時
ないし
下回る時は
↓
強気相場、
弱気相場
の転換
↓
を表わすことにもなるのです。
さらに
週足の一目均衡表を見てください。
ここでは三菱電機を例にしています。
雲がクロスしたところに特に注目してください。
雲が薄くなったところは
飛行機のエンジンも
火力が少ない状態で
雲を突き抜けていけるので
↓
変化が起きやすい
↓
と言われています。
ただし、
↓
変化がおきやすいといっても、
↓
今までの動きと逆方向になる
↓
というのではなく、
↓
上に行くのか下に行くのかは別にして
↓
雲のクロスしている箇所から、
↓
新しい株価のトレンドが出る
可能性がある
↓
という意味です。
先行スパン1と先行スパン2がクロスするということは
↓
短期と長期のコストが一致するとも見て取れるので
↓
強気派と弱気派の力が均衡している状態でもあるのです。
ですので、
↓
変化が起きやすい状態と言えるのです。